横浜も30日はひどい雨だったので31日の四十九日法要は延期かなあと思っていると、「予定通りでお願いします」とのお電話。よし、どんなに酷くても行かなければと腹を決めておりましたが、横浜市旭区は晴れでした。ご母堂様は晴れ女だったのでとそっと教えて頂きました。台風なのに晴れるとは、不思議でした。法要が始まりましたが、なんだか念珠がいつもと違って引っかかる。「あれ、どうしたんだろう。おかしい。」、浄三業、三部、被甲護身、加持香水へ。すると予感的中で、いきなり念珠が切れ動揺を見せまいと繕う自分が居ました。ただ紐が切れた途端に珠が飛び散るものと思いきや、そのまま紐だけが切れた状態で珠は付いている。不思議な切れ方だなあと思いながら、ご家族に分からないように念珠を置いて読経を進めて法要終了。帰って修理の業者に出向くと「水晶珠が107しかありません。一つだけ水晶が無くなってます」。お電話でご家族に聞いてみると「水晶珠が一つ、確かに部屋に残ってます」。ご家族の方とお話してご母堂様の本位牌と一緒に水晶珠をお仏壇に入れて頂くことになりました。念珠は私の分身です。その水晶珠の一つは今、ご母堂様の仏壇に置かれてます。紐が切れて飛び散るということもなく、水晶珠が一つだけスッとなくなり、ご母堂様とご家族のもとに鎮座。

念珠が切れるのは一般的には不吉なものですが、お坊さんの中では悪縁断ち切りの証で「吉」とされてる念珠の紐切れ。「悪縁を断ち切り綠様のご家族をお守り下さい」と祈念。この祈り届け。慈救咒二十回にその想いを乗せました。不思議な一日でした。合掌。

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